舟橋牛乳 (1)舟橋牛乳 (1) 舟橋牛乳 (2)舟橋牛乳 (2)
舟橋牛乳 (1)

舟橋牛乳(株)
広島県尾道市栗原町下組428
徳永硝子製・180c.c.側面陽刻
昭和30年代初期
舟橋牛乳 (2)

舟橋牛乳(株)
広島県尾道市栗原町下組428
大和硝子製・正180ml側面陽刻
昭和30年代中期

戦後創業と思しきローカル乳業さん。昭和50年代末に廃業され、銘柄は消滅。沿革仔細や当時のラインナップは不明。掲載瓶は尾道(尾道市栗原町)と向島(市域島嶼部)の所在を標示。少なくとも昭和30年代中期まで、2拠点体制だったようだ。

前者は尾道牛乳の処理工場を買収・継承した所。後者は創業地?主に乳製品の加工場だったと思う。晩年は潮見町に集約移転されたらしい。

キャップコレクター諸氏の捕捉はまれ。町に残る白い宅配受箱が、旅客の目に留まり写真に収められ、その姿をネット上に散見できるのが数少ない名残りだ。

◆掲載びん・キャッチコピーについて

(1)番は細身・細口の王冠打栓仕様。糖分含有、成分無調整の白牛乳ではない。駅売りの甘味アイテムか。原料調達の都合上、生乳100%の展開が困難なエリアは珍しくなく、脱脂粉乳との混合乳や、ビタミン添加の乳飲料が幅を利かせた世情もあった。

後継(2)番は鮮やかな二色刷り。「白い牛乳 毎日飲めば 赤い血となり 肉となる」…岡山の中山牛乳さんと全く同じフレーズだ。標語・図案の重複は、全国に様々な例が存在する。

共通フレーズの例
「ママの美容と坊やの健康に」⇒磐井牛乳(岩手)、名古屋牛乳(愛知)、中部牛乳(愛知)
「坊やもママも毎日飲んで毎日元気!」⇒キムラ牛乳(滋賀)、五條牛乳(奈良)
共通イラストの例
ハイハイする赤ちゃん⇒山本牛乳(長野)、本郷牛乳(長野)
哺乳瓶を持つ赤ちゃん⇒東信ミルク(長野)、松井牛乳(岡山)

サンプルが足りず何とも言い難いが、当初はガラス瓶メーカー由来のテンプレートと考えた。しかし複数の製瓶会社を横断する同一デザイン・キャッチも多い。昔、各地にあった乳業資材の代理店が作り置いた雛形、汎用素材である可能性が高そうだ。

―謝辞―
本項の作成においては、なおのブログ・なお様に各種ご協力を頂きました。

― 関連情報 ―
舟橋牛乳の受箱と搬送ケース / 同・受箱と「ビタヨーグルト」の紙栓 (なおのブログ)
同・宅配受箱 (古今東西散歩) / 同・搬送ケース (尾道の空き家、再生します)


創業> 不明ながら戦後?
昭31> 舟橋晴衛/広島県尾道市栗原町下組428
昭34〜40> 舟橋牛乳(株)/同上
昭42〜44> 同上/広島県尾道市栗原町428
昭46> 同上/広島県尾道市潮見428
昭47〜56> 同上/広島県尾道市潮見町1-12
廃業> 昭和57年前後
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成20年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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