「太陽の瓶詰」「太陽瓶詰」
当時の大ヒット商品・
森永ホモ牛乳の宣伝文句を拝借したもの。「一日分の日光浴に相当するビタミンD、太陽の瓶詰め」というキャッチコピーが元ネタ。
「完全冠帽」
ポリフードを被せた衛生的な包装の強調。昭和30年代初期までは紙製の掛け紙が主流であり、水に濡れれば破れやすく、密閉感に乏しかった。
「ママの美容と坊やの健康に」
全国の乳業が横断的に使ったフレーズで、出自は判然としない。中部・近畿地方での採用例が多い(⇒
山本牛乳/
名古屋牛乳/
中部牛乳)。
「明治ヨーグルト」「森永フルーツヨーグルト」
宣伝欄に競合他社の製品をラインナップ。大手乳業は地方進出の際、提携・買収の端緒に傍系アイテムの併売取引を持ち掛けることがあった。磐井牛乳さんは明治ヨーグルトの請け売りに始まり、のち森永へ鞍替えしたと見える。
「磐井ヨーグルト」「磐井ヨーグルトミルク」
翻って(2)番瓶の頃は、オリジナルの醗酵乳・乳酸菌飲料を掲げるわけだが、既に「明治ヨーグルト」併記もあり、提携は早い段階で進んでいた。
「ビタミン牛乳」「均質牛乳」
ビタミン牛乳は文字通りビタミン添加、今でいう乳飲料のカテゴリ、では均質牛乳(ホモ牛乳)が成分無調整の白牛乳だったかというと、そうとも限らない。かつては別建ての、また違う乳飲料規格の商品とする例も多かった。