田中牧場牛乳田中牧場牛乳

(記事下段)

田中牧場牛乳

田中牧場
滋賀県八日市市外町594
石塚硝子製・正200cc側面陽刻
昭和40〜50年代

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昭和初期の創業以来、地元に80年余の歴史を誇る、県東部のローカル銘柄。瓶詰めは昭和40〜50年代に廃止され、紙パックだけのラインナップとなって久しいが、今も自家処理にて大定番の3種(牛乳・コーヒー・フルーツ)を揃えて商う。

会社法人の設立は平成3年。販路は学校給食に宅配、スーパー、工場や病院の売店・自販機など。八日市町の神愛社(神愛牛乳)さんが製造撤退して以降、八日市南高校の製造実習を除けば、旧市域に残る最後の牛乳メーカーだ。

紙パックは往年のレトロな姿そのまま。近年各地方に広がる、懐かしいパッケージデザインを生かした牛乳サブレも売り出されている。(⇒田中牛乳のサブレ&パック/Twitter@swimmer_xx)

◆ご当地牛乳サブレの展開について

こうした牛乳サブレの展開には、洋菓子類のOEM製造・販売を手掛ける、グローバル・ガストロ・サービスさんと、長登屋さんの2社が大きく関わっているようだ。

牛乳サブレご当地MAP (グローバルガストロサービス)
長登屋 郡山事業所 酪王カフェオレサブレ (中央酪農会議)

前者は主に袋入り。提携ブランドを漂流乳業上から拾うと、わたぼく牛乳(森乳業)、コーシンタカナシ、きんたろう(共和酪農)、塚田丹那いなさ白バラの各サブレほか、相当多数を手掛けており、たぶんこの道のパイオニア?だろう。

後者の長登屋は、牛乳パックそっくりな屋根付き紙カートン、箱入りタイプが基本。取り扱いは酪王カフェオレや岩瀬牧場関牛乳など。ほかにも沢山ありそうだが、全容は不明。田中牛乳サブレはパック型で、たぶん長登屋さんのOEMと思う。

― 関連情報 ―
田中牧場の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
フルーツミックス (BENTO.の日記) / 小学校巡回公演@湖東第二小学校 (小人のさんぽ)
登校班長交代における会議 (東近江市立蒲生北小学校)
北海道 長登屋の岩瀬牧場牛乳サブレ (東京ペタ次郎のTokyo Hard Walker)


創業> 昭和8年
昭31> 田中牧場・田中敬次郎/滋賀県八日市市外町535
昭34〜36> 田中牧場/滋賀県八日市市外町594
昭39〜44> 同上/滋賀県八日市市外町574
昭46〜48> 同上/滋賀県八日市市外町591
昭50〜平13> 同上/滋賀県八日市市外町594 ※平成3年に(株)田中牧場を設立
平17> 八日市市は周辺4町と合併し、東近江市となる
電話帳掲載> (株)田中牧場/滋賀県東近江市外町594
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成28年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



漂流乳業