高橋牛乳(高橋牧場/高牧食産)高橋牛乳(高橋牧場/高牧食産)

(記事下段)

高橋牛乳

高橋牧場⇒高牧食産(株)
秋田県大曲市戸蒔字緑屋91-17
日本硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代中期〜後期

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戦後およそ70年に渡って営まれる、県南のローカルメーカー(ベンダー)さん。平成10年の再編合理化で自家処理より撤退、独自ブランドを廃止。以降は雪印乳業(雪印メグミルク)のアイテムを中心に、明治森永グリコ、ロッテなど各社の乳製品を取り扱う問屋さんとなっている。

往時は雪印や森永の瓶装乳を受託製造されおり、キャップコレクター諸氏の捕捉もそちらのほうが多い感じだ。かねてよりオリジナル銘柄の生産は、販路限定で抑制的だったかも知れない。

高橋牧場の電話帳広告(昭和42年)
画像上:高橋牧場の電話帳広告(昭和42年)

◆拠点移動と商い銘柄の推移・掲載びんについて

創業地は仙北郡千畑村(現・美郷町)にあった牛舎併設のミルクプラント。恐らくは昭和30年代の終わり頃に、工場を消費地により近い大曲市内(現・大仙市)に移している。

掲載は高橋牧場時代の古瓶で、「高橋牛乳」の名乗り。裏面には併売していたと思しき乳酸菌飲料・ハミルト(⇒関連:東京乳業)の宣伝入り。昭和46年、高牧食産(株)を設立して会社法人化した後は、「高牧牛乳」銘に転換したようだ。

― 関連情報 ―
高牧食産の紙栓 / 同・雪印OEM (牛乳キャップとは)
同・雪印OEM (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)


創業> 昭和27年
昭31> 高橋牛乳店・高橋寛一/秋田県仙北郡千畑村金沢東根字川原田61
昭34〜36> 高橋牧場/同上
昭39〜41> 同上/秋田県大曲市戸蒔字緑屋91-17
昭42〜46> 同上/秋田県大曲市丸子町5-13
昭46> 高牧食産(株)を設立
昭47〜48> 同上 ※法人化を反映せず
昭50〜62> 高牧食産(株)/同上
昭63〜平04> 同上/秋田県大曲市佐野町9-7
平10> 乳業施設再編合理化に応じ、自家処理より撤退
平17> 大曲市は周辺町村と合併し、大仙市となる

電話帳掲載> 同上/秋田県大仙市佐野町9-7
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は令和3年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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