梶原牛乳梶原牛乳

(記事下段)

梶原牛乳

梶原牛乳(有)⇒梶原乳業(株)
岡山県岡山市津島1490-3
石塚硝子製・市乳180cc底面陰刻
昭和30年代初期〜中期

ご当地に110余年の歴史を刻む、中堅ローカル乳業さん。平成に入って本社・工場は津島から玉柏に移転。ビン製品は大瓶を中心に存続のようす。

掲載瓶は法人化して間もない、昭和30年代初期〜中期の流通らしき一本。堂々の「完全設備」宣言が力強い。時代に照らせば、ホモジナイザー(均質機)かHTST(高温短時間殺菌)の導入を意味するキャッチフレーズだろう。

◆牛乳と豆腐、白物コンビ経営

近年は少品種・大量生産の業態を志向。自社ラインナップは普通の牛乳と低脂肪乳、2種に特化。量販店向けPBを数多く手掛け、販路は近畿〜九州一帯に及ぶ。

平成19年、倉敷市の豆腐メーカー・旭タンパク食品を買収。豆腐は牛乳と同じ低温輸送の日配品、保冷トラック相乗りで物流コストを削減。地域産業の保護と同時に、梶原乳業を中核とした食品グループ形成の構想もあるという。

地域経済と日本の「食」に貢献するM&A (商工中金-ちゅうきんだより夏号-vol.447)

◆岡山県牛乳処理協同組合への参画

梶原さんは県下中小メーカーの協業体「岡山県牛乳処理協同組合」に加盟していた。掲載はそれ以前の旧瓶で、たぶん後継品には寺山牛乳はりの牛乳浜田牛乳さんと同様、“K乳”ロゴをあしらう世代があったと思う。

組合の設立は昭和41年頃。当時、加工原料乳生産補給金暫定措置法(不足払法)に基づく指定生乳生産者団体の策定で、酪農事情が大変動。メーカー自営の牧場も縮小・廃止に向かうなか、原料乳の安定調達を期して連携したようだ。

― 関連情報 ―
梶原乳業の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
梶原乳業の紙パック製品 (愛しの牛乳パック) / 梶原幼児牛乳 (おーくんのブログ)
復刻版 岡山畜産便り昭和41年7月号 (おかやま畜産ひろば)


創業> 明治40年
昭09〜12> 梶原牧場・梶原寿吉/岡山県岡山市津島
設立> 昭和27年、梶原牛乳(有)として
昭31> 梶原牛乳(有)・梶原寿吉/岡山県岡山市津島1490-3
昭34〜44> 梶原牛乳(有)/同上 ※昭和42年、株式会社に改組したが未反映
昭46〜47> 梶原牛乳(株)/岡山県岡山市津島1490-3 ※社名誤記?
昭48〜59> 梶原乳業(株)/同上
昭60〜平01> 同上/岡山県岡山市津島福居1-2-14
平04〜13> 同上/岡山県岡山市玉柏277
電話帳掲載> 同上
公式サイト> http://www.kajihara-milk.co.jp/

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・[岡山市商工人名録]・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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