オブセ牛乳 (1) オブセ牛乳 (2)
オブセ牛乳 (1)

(有)オブセ牛乳
長野県上高井郡小布施町山王島138
東洋ガラス製・正180cc側面陽刻
昭和50〜60年代
オブセ牛乳 (2)

(有)オブセ牛乳
長野県上高井郡小布施町山王島138
石塚硝子製・正200cc側面陽刻
昭和50年代〜平成5年頃

県北・東部一帯の家庭宅配を中心に、地元の学校給食やスーパーへの出荷も手掛ける、現役のローカル乳業さん。ネット上には住民のクチコミ、取り扱い店舗の販売情報、小布施エリア観光客の飲用レポートほか、「オブセ牛乳」に触れた話も数多い。

近年は長野市の食品会社、マルイチ産商さん企画・提携の「オブセ牛乳焼きドーナツ」、同じく焼きブレッド、ゴーフレット、派生展開の菓子類が人気を博している。

オブセ牛乳ゴーフレットとオブセ牛乳焼きドーナツ (信州牛乳パンまとめ)
長野の総合食品卸が生み出した「オブセ牛乳ゴーフレット」 (おみやげ情報局)

◆創業史と「赤ちゃん天使」の図案

初代の河合秀夫氏は戦後、食品会社の発起を模索。候補を羊羹か牛乳に絞る。砂糖は配給統制で入手困難に比べ、町内には酪農家が増えており、ならばと牛乳屋の道へ。もし前者を選んでいたら、今頃は「オブセヨーカン」が有名だったかも知れない。

滋養豊富な牛乳を届けて子供の健康を願う気持ち、夢見る赤子の可愛らしさを表現した、三日月に眠る「赤ちゃん天使」のマーク。県下の小林牛乳さんは流星に天使、愛媛の西村牛乳、沖縄の田中乳業さんなど、同系の図案には色んなタイプがある。

◆掲載ビンや現行商品について

ふわっとしたカタカナ3文字と、天使の組み合わせが何ともメルヘンチックな構え。現行品は同様デザインながら、くびれのある軽量新瓶に変わった。天使の絵は紙パック製品、前記の菓子パッケージにも大きく使われ、優れたアイキャッチとなっている。

試行錯誤のすえ導き出した、80℃15分殺菌が持ち味。これはHTLT(高温保持殺菌)・少し高めの処理温度。業界の主流・UHTと、旧来のパスチャライズとの兼ね合いで、中温殺菌ともいう方式だ。普通は75℃、85℃のどちらかで、80℃は確かに珍しい。

― 参考情報 ―
オブセ牛乳 (小布施文化観光協会) / 有限会社オブセ牛乳 (長野法人会) ※IAキャッシュ
オブセ牛乳の紙栓 (牛乳キャップとは) / 同・紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
同・1リットルパック (牛乳トラベラー) / オブセ牛乳 (お休みの日は〜お散歩行こう)


創業> 昭和25年 ※会社法人の設立は同31年?
昭31> 河合牛乳処理場・河合秀夫/長野県上高井郡小布施町山王島137
昭34〜39> 河合牛乳店/長野県上高井郡小布施町137
昭40〜44> 同上/長野県上高井郡小布施町138
昭46〜48> (有)河合牛乳店/同上
昭50> (有)オブセ牛乳/同上
昭51〜平04> 同上/長野県上高井郡小布施町山王島138
平13> 同上/長野県上高井郡小布施町大字中松庚申532-2
電話帳掲載> (有)オブセ牛乳/長野県上高井郡小布施町大字中松532-2
公式サイト> http://obuse-milk.com/

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



漂流乳業