西平牛乳西平牛乳

(記事下段)

西平牛乳

西平牛乳
沖縄県糸満市糸満1278
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和40年代初期〜中期

TwitterFacebookこの牛乳屋さんの記事を共有

沿革不詳ながら市域に約70年ほど商われた、沖縄本島南端のローカル銘柄。西平は「にしんだ」と読む。販路は家庭宅配が中心、昭和55年頃まで牛舎併設の一貫処理をされていたようだ。しかし現役当時を伝える情報は少ない。

ミルクプラントを閉じて以降も電話帳への掲載は途絶えず、なお昭和の終わり頃まで営業は続いている。近在の宮平牛乳さんへ処理・瓶詰めを委託する格好で存続した可能性はありそうだ。糸満にはそうした業態の小規模ブランドがいくつかあった。

しめ縄で囲まれた「沖乳」マークは、「沖乳連会」(沖縄乳業連合会?)参画メーカーの証。昭和40年代から平成に至るまで、県下の中小業者さんらが掲げていた共通シンボル。知名牛乳東恩納牛乳石川牛乳さんほか、加盟10社を超す互助団体?だった。


創業> 不明ながら大正期?
昭46> 西平孫一/沖縄県糸満市糸満
昭48〜53> 西平牛乳/沖縄県糸満市糸満1278
電話帳掲載> 同上 ※昭和58年時点
自家処理撤退> 昭和55年前後? ※以降は他社に瓶詰めを委託?
廃業> 昭和63年前後?
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、[沖縄県農林水産行政史 第5巻]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



漂流乳業