開業は昭和初期、以来90年の歴史を誇る、県南のローカル銘柄。掲載は昭和40〜50年代の流通と思しき一本。牛舎運営・自家搾乳は止めて久しく、原料は石川の主産地・河北潟の酪農組合より調達されている(⇒ミルク王国ウチナダ)。
現行ラインナップは白牛乳とコーヒーの2種、青/白刷りの一合瓶装を展開。ただ近年牛乳に関しては、200ml紙パックでの出荷がメインのようだ。本項の200cc赤瓶は過去、学校給食/増量トレンドに対応した時期のもの?で、既に使われていない。
・丸七牛乳の取り扱いがはじまりました (牛乳猫&きまぐれKitchen)
・丸七(まるしち)牛乳 (お気に入りに追加@山ちゃん)
◆丸七さんの丸七牛乳
「丸七」は創業家代々の姓に由来。屋号としてはありふれた感じだが、個人のお名前となると相当に珍しく、全国で20人ほどの稀有な苗字。鵤さんのいかるが牛乳(大阪)、初見さんの初見牛乳、貝瀬さんの貝瀬牛乳(いずれも群馬)を凌ぐレアネームだ。
県下の分布は小松市に集中。起源は不詳、旧家の符号をそのまま氏にした例か。明治30年の塩原村戸籍には丸七さん方が2世帯あり、当メーカーのご先祖・丸七小エ門氏も載っている。ちなみに丸一〜丸六、丸八〜丸十さんは見当たらなかった。
― 関連情報 ―
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