明治後期の創業以来、およそ100年に渡って商われた、県西部のローカル銘柄。平成8年前後に工場を閉じられ、独自ブランドは消滅。かつては牛舎併設・自家搾乳にて一貫処理を手掛けたが、牛飼いは昭和の終わり頃までに止めていたと思われる。
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画像上:浜名郡笠井町新田
愛養舎
田中さと氏牧場全景(昭和初期)…「真空気化熱殺菌装置完備」「創業三十年記念」「優良牛乳販売」と紹介されている。[御大典記念画報](昭和3年・昭和画報社)より。 |
大手資本の進出に応じ、昭和30年代には明治乳業の特約店となっていたほか、後年、森永乳業の請け売りも加わり、自社製品との併売歴が長かった。工場閉鎖後は必然的に明治・森永の販売店さんとして営業続行も、現況は良く分からない。
伝統的な「愛養舎」の名乗りは、愛知県半田市・ミツカン創始の同名牧場/ミルクホールに通じる。なにがしかの関係があったのかも知れない。(⇒関連:みどり牛乳)
― 関連情報 ―
田中愛養舎の紙栓
(牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
愛養舎牧場の紙栓
(碧空清乳舎)