赤佐産養舎 (1)赤佐産養舎 (1) 赤佐産養舎 (2)赤佐産養舎 (2)
赤佐産養舎 (1)

赤佐産養舎
静岡県浜北市於呂4079-1
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和40年代初期
赤佐産養舎 (2)

赤佐産養舎
静岡県浜北市於呂4079-1
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和43年頃〜200cc移行後まで?

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発祥は明治末期。市川定一氏が往時の引佐郡下において搾乳販売に着手。また、その兄・弥一氏も、浜名郡赤佐村に同じく開業、揃って商い始めた。経緯不詳ながら、のち拠点を赤佐村に集約。たぶんご兄弟の牛乳店を統合したのだろう。

大正2年発刊の村誌は「牛乳屋一軒あり7頭を飼養、搾乳日量は1頭あたり約4升」と、ささやかな規模を伝える。定一氏は酪農・乳業自営の傍ら、大正12年に地元有志と相図り、引佐牛乳(株)(⇒関連:引佐郡酪農協)の設立に携わった記録も残る。

◆ベンダー転換・掲載ビンについて

長らく牧場経営・自家搾乳〜処理・販売の一貫体制を堅持も、昭和40〜50年代に森永乳業製品の併売を開始。平成に至っては独自ブランドを撤廃された。現在は販売店さんとして、「森永牛乳赤佐産養舎」の看板を掲げる。

掲載は標示公正規約を跨ぐ2世代。略称“赤産”は何やら重工業めいた響きで、妙な迫力がある。「要冷蔵」注記の有無、「ホモジナイズ牛乳」と「ホモジナイズ」の違い、キャッチコピーや電番の写植フォント化など、典型的な瓶装の変遷を確認できる。

― 関連情報 ―
赤佐産養舎の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
同・宅配受け箱 (琺瑯看板探険隊が行く)
平成29年度 浜北食品衛生協会役員名簿 (浜北食品衛生協会)
赤佐村村誌 (静岡県立中央図書館-デジタルライブラリー)


創業> 明治末期
昭31> 赤佐産業養舎・市川定一/静岡県浜名郡赤佐村於呂 ※屋号誤り?
             ※同年、赤佐村は近隣町村と合併し、浜北町となる
昭34〜36> 赤佐産養舎/静岡県浜名郡浜北町於呂
昭38> 浜北町は市制施行する
昭39〜平04> 同上/静岡県浜北市於呂4079-1
平19> 浜松市が政令指定都市となり、浜北市域は同・浜北区となる
電話帳掲載> 「(有)赤佐産養舎」「森永牛乳赤佐産養舎」
                   /静岡県浜松市浜北区於呂4079-1
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 平成10年代?
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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