神田牛乳神田牛乳

(記事下段)

神田牛乳

神田牛乳店
埼玉県大宮市櫛引町603
山村硝子製・180cc底面陽刻
昭和30年代初期〜中期

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沿革不詳ながら、戦後創業と思しき牛舎併設メーカーさん。昭和38年前後に牛飼いを止め、以降は乳酸菌飲料(液状ヨーグルト)の製造に特化。飲用牛乳は他社より仕入れ・請け売りとし、なお4〜5年の商いを経て、完全廃業に至ったものと見られる。

白い液体を入れる容器に、普通は白い印字を使わない。掲載の六角瓶はコーヒー・フルーツなど色物向けだろうか?牛乳びんを両手で抱える赤ちゃんの絵は、県外乳業にも採用例あり、製瓶会社/乳業資材代理店の定型素材だったようだ。

大空襲を免れ、戦後は交通の要衝として栄えた大宮市。旺盛な市乳需要を背景に、昭和30年代中期には5軒のミルクプラントが操業。しかし大手の進出、一帯の都市化で撤退相次ぐ。工場は同40年までに天神山牧場を残すのみとなり、現在はゼロである。


創業> 不明ながら戦後?
昭34〜36> 神田牛乳/埼玉県大宮市櫛引町603
※以下、発酵乳・乳酸菌飲料工場としての掲載
昭40〜42> (有)神田牛乳店/埼玉県大宮市櫛引町1-847
廃業> 昭和43年前後
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成21年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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