町域〜市域を中心に、およそ60年に渡って商われた、県南のローカル銘柄。所在は山陽本線・三原駅のすぐ近く、明治期に創業の老舗だった。昭和38年頃、自家処理より撤退、グリコ牛乳の販売店に転換。この際に独自ブランドは消滅している。
のち平成期まで販社営業を継続も、現在は完全廃業されて既に久しい。古い佇まいの本宅?は現地に長く残っていたが、近年、ついにマンションへ建て替わった。
県下では昭和34年にグリコ中国協同乳業(安佐郡)が成立、同36年にはグリコ山陽協同乳業(賀茂郡、関連:河内ミルク)が勃興するなど、グリコ資本が急速に進出。三原牛乳さんはこうした情勢下、販路拡大を期す同社の系列化要請に応じたものと思われる。