三原牛乳三原牛乳

(記事下段)

三原牛乳

三原ミルクプラント
広島県三原市館町602
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代中期

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町域〜市域を中心に、およそ60年に渡って商われた、県南のローカル銘柄。所在は山陽本線・三原駅のすぐ近く、明治期に創業の老舗だった。昭和38年頃、自家処理より撤退、グリコ牛乳の販売店に転換。この際に独自ブランドは消滅している。

のち平成期まで販社営業を継続も、現在は完全廃業されて既に久しい。古い佇まいの本宅?は現地に長く残っていたが、近年、ついにマンションへ建て替わった。

県下では昭和34年にグリコ中国協同乳業(安佐郡)が成立、同36年にはグリコ山陽協同乳業(賀茂郡、関連:河内ミルク)が勃興するなど、グリコ資本が急速に進出。三原牛乳さんはこうした情勢下、販路拡大を期す同社の系列化要請に応じたものと思われる。


創業> 明治35年
昭09> 住田達/広島県御調郡三原町
昭11> 三原町は周辺市町村と合併し、三原市となる
昭31> 三原牛乳・住田浩一/広島県三原市館町
昭34〜36> 三原ミルクプラント/広島県三原市館町602
電話帳掲載> グリコ牛乳三原販売所/同上 ※昭和58年時点
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 昭和38年前後
廃業> 平成初期?

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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