サンミルク (1)サンミルク (1) サンミルク (2)サンミルク (2)
サンミルク (1)

太陽乳業(株)
京都府宇治市菟道平町13-14
石塚硝子製・正200cc側面陽刻
昭和50年代後期〜平成5年頃
サンミルク (2)

太陽乳業(株)
京都府宇治市菟道平町13-14
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和50年代後期〜平成5年頃

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恐らくは戦後の創業、市域に50年ほど商われたローカル銘柄。当初は経営者さんのお名前から「秋山牛乳」を取り扱い。秋山乳業(有)の設立を経て、昭和57年前後に太陽乳業(株)へ改組・改称。以降晩年まで「サンミルク」の銘を展開した。

トレードマークは森永牛乳のホモちゃん、あるいはヤマザキパンに似る笑顔の太陽。平成12年度の乳業施設再編合理化で工場を閉鎖、独自ブランドは消滅。松原牛乳(京都市伏見区・全農〜雪印委託品)の請け売りに転じたが、それも数年で手仕舞いとなった。

秋山牛乳の電話帳広告(昭和43年)

秋山牛乳の電話帳広告(昭和49年)
画像上:秋山牛乳の電話帳広告(昭和43年、同49年)…太陽乳業(サンミルク)へ改称する以前のもの。「牧場直売牛乳」の文言から、牛舎併設・自家搾乳だったと分かる。

◆掲載瓶・工場現況などについて

掲載は昭和50〜60年代の流通と思しき200cc青瓶と180cc赤瓶の2本。例によって後者はコーヒー・フルーツなどの乳飲料、または特濃・デラックス系の加工乳専用ビンだろう。

往年のラインナップは多彩。瓶詰め乳酸菌飲料やホイップクリームに加え、同市内・宇治乳業(株)の処理撤退にともなう、宇治牛乳の受託品もあった(平成元年〜4年頃)。

工場施設と事務所は当地に健在で、太陽乳業の看板がそのまま残っている。ただし現在は従前より兼業・同居?の(株)オーテック、近年改称して(株)夢政所の食品加工・出荷拠点に転換済み。和洋菓子・佃煮・ジャムの製造販売がメインのようだ。

―謝辞―
宇治牛乳の委託状況仔細ほか、kazagasira様よりご教授・ご協力頂きました。

― 参考情報 ―
秋山乳業・太陽乳業の紙栓(1) / 同・(2) / 同・(3) (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
同・紙栓 (職人と達人) / 同・宅配受箱 (むにゅ’s のぉと)


創業> 不明ながら戦後?
昭31> 秋山牛乳処理場・秋山幸三/京都府宇治市東宇治町大字莵道平町17
昭34〜53> 秋山牛乳処理場(秋山牛乳)/京都府宇治市莵道平町17
昭56> 同上/京都府宇治市莵道平町13-14
昭58〜平13> 太陽乳業(株)/同上
電話帳掲載> 同上 ※平成12年時点
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 平成13年
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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