戦後およそ50年に渡って商われた、市域中堅のミルクプラント。創業は昭和29年、北川牧場として。同43年には京都乳業を立ち上げ、堂々のご当地銘柄を展開。掲載は改称直前・直後の時期に流通したと見られる、旧銘と新銘の六角一合瓶だ。
びん詰めアイテムは昭和末期に立田牧場(八幡市)へ委託後、間もなく終息。乳業施設再編合理化に応じて自家処理を止めた平成12年以降は、紙パック製品も日本酪農協同(毎日牛乳)滋賀工場への委託となり、販社に転換。同24年前後、廃業に至っている。
◆事業の中核は惣菜・弁当などの食品加工へ
遡ること昭和54年に進出した、惣菜の製販部門が堅調な伸びを示し、平成2年には京都乳業から独立する格好で、デリカハウス(株)が発足。結果的に後年は乳業を閉じたものの、学乳の卸しを含め、給食事業全体を手掛ける会社に発展した。
デリカハウスは平成30年、京都ケータリングに買収され、現在は同社傘下にあり、経営者は変わっている。いっぽう伏見区桃山町のショッピングモール・MOMOテラスには、創業家と発祥地の名を留める「一乗寺 KITAGAWA」という惣菜・弁当店が今も営業中だ。
― 参考情報 ―
モデル事例-デリカハウス株式会社
(障害者雇用事例リファレンスサービス)
北川乳業〜京都乳業の紙栓
(牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
「毎日牛乳」の牛乳パック
(ほどほどCollection)
京都乳業「酪農草原3.6牛乳」
/ 京都乳業「3.6牛乳」
(愛しの牛乳パック)