小沼牛乳小沼牛乳

(記事下段)

小沼牛乳

小沼恒吉(精養舎・小沼牛乳店)
埼玉県秩父郡荒川村久那3911
山村硝子製・正180cc側面陽刻
昭和50年代〜平成5年頃

村に長く商われた戦前来の老舗、県北西部の小規模ミルクプラント。平成8年頃に自家処理を中止、隣町の戸田乳業さんへ製造を委託。晩年は小沼牛乳・精養舎オリジナル瓶に、戸田共通キャップ(彩の国牛乳)を打栓の包装形態だったと思う。

販路は地元での宅配がメイン。一部は近郊の道の駅や売店に置かれ、秩父方面の観光客が手にする機会もあった。しかし展開は漸次縮小のご様子で、既にブランドは消滅・廃業?あるいは戸田牛乳の請け売りに変わっているかも知れない。

◆一帯の酪農事情・掲載瓶について

所在の中川村(のち荒川村、現・秩父市)における乳牛飼養は、古今を通じ低調だ。昭和初期の「中川村・職業調査表」には、搾乳業一名・搾乳業助手二名と記録される。たぶん本項の小沼氏(家族)経営の牧場を指すものだろう。

掲載瓶は自家処理の撤退前後に流通の一本。地方の中小メーカーは、昭和45年の学乳増量に端を発する200cc移行に追随しなかった所も多い。紙パックは200、コストの嵩む瓶は180の両立例はあるが、小沼さんの扱いはずっと一合ビン詰めのみだった。

― 参考情報 ―
小沼牛乳 (乳業探訪記) / 小沼牛乳の紙栓 (牛乳キャップとは)
小沼牛乳の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
秩父橋立鍾乳洞 土津園 (瓶牛乳 購入場所情報)


創業> 不明
昭09> 小沼三都次/埼玉県秩父郡中川村久邦
昭18> 中川村は隣村と合併して荒川村となる
昭31> 掲載なし

昭34〜39> 小沼牛乳(小沼牛乳店)/埼玉県秩父郡荒川村久那平沢
昭40〜平04> 同上/埼玉県秩父郡荒川村久那3911
平17> 荒川村は周辺市町村と合併し、(新設)秩父市となる
電話帳掲載> 小沼信一/埼玉県秩父市荒川久那3911 ※当時
自家処理撤退> 平成8年前後?
廃業・独自銘柄廃止> 平成20年前後?
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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