柴崎牛乳 (1)柴崎牛乳 (1) 柴崎牛乳 (2)柴崎牛乳 (2)
柴崎牛乳 (1)

柴崎牛乳店
群馬県山田郡大間々町大間々1223
大和硝子製・正180ml側面陽刻
昭和30年代中期〜後期
柴崎牛乳 (2)

柴崎牛乳店
群馬県山田郡大間々町大間々1223
日本硝子製・正200cc側面陽刻
昭和40年代後期〜50年代

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戦後50年に渡って商われた、県東部のローカル銘柄。町域の宅配、学校給食で地元に永く親しまれたが、平成19〜20年頃、学乳出荷分に異物混入の製品事故が発生。設備改善には多大なコストを要し継続が難しく、これを契機に自家処理を断念されている。

びん詰めとポリ容器の三角牛乳(テトラパック)が晩年まで健在、ラインナップは白牛乳のみ。過去にはコーヒー、フルーツ、乳酸菌飲料を揃えていたものの、昭和末期に順次終息していた。現在は協同乳業(名糖牛乳)の販売店さんとなっている。

◆大間々町に存在した4軒の牛乳屋さん

大間々の乳牛飼育の先駆者は、旧・桐原村の石原儀八氏と伝わる。明治15年頃、乳肉兼用種を沼田町の牧場から導入。同28年、石原牛乳店の営業を開始、大正末期にはバター製造にも乗り出した。老舗として代を重ね、昭和63年まで商いが続いた。

戦後は本項の柴崎牛乳さんに加え、早川牛乳店、宮原牛乳店さんらが勃興、大間々町には都合4軒のミルクプラントが稼働する盛況となった。早川・宮原の両店はしかし、いずれも昭和50年代に廃業へ至っており、柴崎さん方が界隈唯一、最後のメーカーだった。

― 関連情報 ―
柴崎牛乳処理工場の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
同・紙栓 (牛乳キャプとは) / 柴崎牛乳処理場 (乳業探訪記)
柴崎牛乳処理工場の情報 (ごった煮) ※IAキャッシュ


創業> 不明ながら昭和30年代中期?
昭39〜53> 柴崎牛乳店/群馬県山田郡大間々町大間々1223
昭56〜平13> 柴崎牛乳処理工場/同上
平18> 大間々町は周辺町村と合併し、みどり市となる
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 平成19〜20年頃
電話帳掲載> 柴崎牛乳メイトー牛乳販売店/群馬県みどり市大間々町大間々1223
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は令和3年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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