君津牛乳君津牛乳

(記事下段)

君津牛乳

君津牛乳(有)
千葉県君津郡富津町大堀43
東洋ガラス製・正200cc側面陽刻
200cc移行後〜昭和50年代

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県南の旧・君津郡(現・富津市)に営まれるローカル乳業さん。Web上の露出は少な目で、商品情報はあまりヒットしない。平成16年にビン詰めを撤廃、今は主に学校給食(200ml)と地元スーパー向け(1000ml)、紙パックのみ取り扱いとなっている。

創業は明治40年頃。吉田熊吉氏が吉田牧場の名前で4〜5頭のホルスタインを飼育し、搾乳・処理・販売を始めたのが事の起こり。氏の没後、縁者の榎本清次郎氏が跡を継ぎ、現在に至る…と、[富津市史 通史](昭和57年)に記録される。

◆掲載びん・フォント変化について

掲載は昭和40〜50年代の流通品。瓶は牛さん、紙キャップには子供の絵が載っていた。牛乳瓶への要冷蔵表示は昭和43年以降、標準容量が180ccから200ccに切り替わる直前。同時期に電算写植の綺麗なフォントが増え、手書き製版を駆逐していく。

だから機械文字でない「要冷蔵」明記の200cc瓶は、製瓶会社の設備対応や印刷原版の更新など、色んな分岐点の交じり合った端境世代…の趣がある。

― 参考情報 ―
君津牛乳の紙栓 (牛乳キャップとは) / 君津牛乳 (乳業探訪記)
同・ノベルティーコップ (牛乳グラス☆コレクション) / 君津牛乳 1L (ものログ)
君津牛乳有限会社の紹介 (夢麻の思いつきブログ) ※記事消滅


創業> 明治40年、吉田牧場として ※資料によっては同45年とも
昭09> 吉田牧場/千葉県君津郡青掘町 ※のち榎本氏が相続・継承、時期不詳
昭30> 青掘町は周辺町村と合併し、富津町となる
昭31> 榎本要/千葉県君津郡富津町大堀62
昭34〜42> 君津牛乳(有)/同上 ※時期により43番地とも
昭43〜44> 同上/千葉県君津郡富津町大堀1757-8
昭46> 富津町は市制施行する
昭46〜48> 同上/千葉県富津市大堀43
昭50〜平13> 同上/千葉県富津市大堀1757-8
電話帳掲載> 同上/千葉県富津市大堀1757-5
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社 [大日本牛乳史]・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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