静内酪農牛乳静内酪農牛乳

(記事下段)

静内酪農牛乳

吉田牛乳処理場
北海道静内郡静内町字古川町109
石塚硝子製・180cc側面陽刻
昭和40年代中期〜後期

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戦後、およそ20年ほど商われたらしい、道央(道南)のローカル銘柄。昭和40年代末には自家処理より撤退され、独自の銘は消滅。以降、恐らく平成期に至るまで、雪印牛乳の販売店さんとして存続したと思うが、沿革仔細は不明。

静内郡(現・日高郡)は古来、新冠種畜牧場に代表される馬産が中心で、酪農の萌芽は遅い。しかし昭和8年以降、乳牛導入が漸次進み、酪農組合の成立も見る。戦後は雪印・静内工場の設置や不二家乳業の進出、集約酪農地域の指定を受け、かなりの活況を呈した。

本項プラント(吉田牛乳処理場)もそうした背景に基づき、牛舎併営・自家搾乳の形態で個人創業したものか。ビンに据えたトレードマークは、ヨを4つ環状に並べ、吉田のヨシを表している。


創業> 不明ながら戦後?
昭31〜41> 吉田忍/北海道静内郡静内町字古川町107
昭42> 同上/北海道静内郡静内町字古川町109
昭43〜47> 吉田五百子(静内酪農牛乳)/同上
                     ※46〜47年は乳製品(醗酵乳・乳酸菌飲料)工場としての掲載
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 昭和48年前後、以降平成期まで販社営業?
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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