稲田牧場 (濃厚牛乳)稲田牧場 (濃厚牛乳)

本州南端、日本海を目前に臨む牛舎併設の地場乳業さん。創始は戦前、平成に至るまで存続も、今は廃業されて既に久しい。

昭和10年の統計によると、所在の小串町における乳牛飼養は4頭のみ。たぶんこの4頭は往時の稲田牧場さんが繋いでいたウシだろう。

(この項下段に続く)

稲田牧場 (濃厚牛乳)

稲田牧場(稲田牛乳処理場)
山口県豊浦郡豊浦町小串974
大和硝子製・200ml側面陽刻
昭和40年代初期

稲田牧場 (イナダ牛乳)稲田牧場 (イナダ牛乳)稲田牧場 (イナダ牛乳)
稲田牧場 (イナダ牛乳)

稲田牧場(稲田牛乳処理場)
山口県豊浦郡豊浦町小串974
東洋ガラス製・正200cc側面陽刻
昭和50〜60年代

掲載(1)番は昭和30年代後期〜40年代初期流通の、「濃厚牛乳(加工乳)」200cc赤瓶。往時の原料事情や商品トレンド、工場の規模から推すに、この頃まだ100%生乳のアイテムは稲田牧場さんに無く、普通の白牛乳扱いだったと想像する。

全国的には標準容量180ccの時代だが、西日本エリアは市場競争の煽りで早期増量が進んでおり、このビンもその一例だ。(⇒関連:南日本/デーリィ牛乳

中途の数世代をスキップし、続く(2)番は最晩年の一本。「成分無調整」を大胆に強調した構え。牛乳キャップ上の標示は「イナダ牛乳」。昭和40年代中期に100%生乳に移行、加工乳を廃止の流れと思うが、ラインナップ仔細ほか、過去情報は少ない。

― 関連情報 ―
稲田牧場の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)


創業> 不明
昭09〜31> 稲田武一/山口県豊浦郡小串町 ※戦時は営業中断の可能性あり
昭31> 小串町は豊浦町に編入される
昭34> 稲田牛乳店/同上 ※住所変更反映せず
昭36> 稲田寛/山口県豊浦郡豊浦町小串974
昭39〜平01> 稲田牛乳処理場(稲田牧場)/同上
廃業> 平成2年前後
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳掲載の確認は平成19年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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