大正末期の組合結成以来、出雲大社の門前町に40年ほど商われた、地元農系ブランド。戦後は島根県中央酪農協(中酪牛乳)への出資・参画を経て、昭和37〜38年頃には自らの市乳処理事業を手仕舞いとし、以降は生乳出荷に専念。独自の銘は消滅している。
創始は大正13年、豪農・原助五郎氏の呼びかけで、荒木村と周辺4村の有志が集い、牛乳の共販や飼料の共同購入を行う任意組合を立ち上げたことによる。昭和12年時点の組合員は150余名を数えていたというから、それなりの規模感があったようだ。
掲載は過去オリジナルの一本。「大社町駅前」(旧JR大社線・大社駅)に工場を構えていた。「ホモゲ(均質)牛乳・ビタミン入ホモゲ牛乳」の宣伝標示が、いかにも当時らしい。