吉里吉里牛乳吉里吉里牛乳

(記事下段)

吉里吉里牛乳

上山市之丞(上山加工処理場)
岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里第三地割28
新東洋硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代中期

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恐らくは戦後20年ほど町域に商われた、県沿岸地区のローカル銘柄。井上ひさし氏の長編小説「吉里吉里人」のタイトルで著名な、所在(大槌町吉里吉里)の地名をひく銘が印象的。

沿革仔細は不詳。過去住所の現状は見渡す限りの山林地帯で、どの場所に牧舎やミルクプラントがあったのかすら、全く見当がつかない。

「吉里吉里」の語源は諸説あり、確定的な説が無いようだ。浜の鳴き砂を踏みしめた時の音、というのが代表的だが、他にも白浜を意味するアイヌ語(キリキリ)説、海岸部の突出地形を表す「限々(ぎりぎり)」「切々(きりきり)」から転じた説など、色々な話が紹介がされている。

― 関連情報 ―
まちのチカラ ひょうたん島と吉里吉里人 岩手県大槌町 (全日本民医連)
「吉里吉里」の地名の由来 (民俗学の広場)


創業> 不明ながら戦後?
昭31〜34> 上山市之丞/岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里第三地割28
昭36〜39> 上山乳業/岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里第三地割
昭40〜47> 上山牛乳/岩手県上閉伊郡大槌町吉里22
電話帳掲載> 未確認
廃業> 昭和48年前後?

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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