徳島牛乳徳島牛乳

(記事下段)

徳島牛乳

徳島牛乳(有)
徳島県徳島市上助任町字大坪183
新東洋硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代中期〜40年代初期

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戦後およそ25年ほど商われた、市域のローカルブランド。橘の家紋に「乳」の字をアレンジしたトレードマークが目を引く。県名を冠した堂々のご当地銘柄だが、現役時代の情報はあまり見つからず、沿革仔細は判然としない。

ただ、廃業に至った原因だけは、いくつかの資料に詳しく残っていた。

昭和51年、原乳の殺菌処理のため蒸気を焚いていたところ、そのボイラーのバーナーで逆火が起こり、こぼれていた燃料に引火。木造2階建ての徳島ミルクプラントは全焼、お隣さんの家や事務所も巻き込む、大変な被害となってしまった。

この工場火災以降、乳業名簿から徳島牛乳さんの掲載が途絶えている。恐らく諸状況に鑑みて、会社再建を断念された…のだろうと思う。

― 関連情報 ―
徳島県の牛乳キャップ (牛乳キャップ収集と販売情報)
同・牛乳キャップ (紙栓図録)


設立> 昭和27年、(有)徳島牛乳として
昭30> 徳島牛乳(有)・武部勝美/徳島県徳島市上助任町 ※代表者名は他社と取り違い?
昭31〜51> 徳島牛乳・四宮定市/徳島県徳島市上助任町字大坪183
昭51> 製造中の火災事故により工場を焼失
廃業> 昭和51年頃
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、[徳島年鑑 昭和30年版]・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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