明治末期の創業以来、およそ65年間に渡って商われた、県西端のローカルブランド。昭和50年前後に製造より撤退、独自の銘は消滅。以降は平成の頃まで、他社アイテムの販売店を営まれたと思うが、仔細は良く分からなかった。現在は完全に廃業されている。
戦前の記録として、飼育乳牛12頭、扇風機・屋上揚水など電力利用による先進的な牧舎経営を手掛けた、という資料が見つかった。当時の販路は観音寺町域に加え、愛媛方面へは冷凍乳を出荷していたらしい。
県下高松市には、同様の「田中」マークを掲げ、同銘にて牛乳・乳製品を商う田中牛乳(株)が過去存在。もしかすると本項老舗から独立した、親戚筋のメーカーだったかも知れない。