恐らくは戦後、30〜40年間に渡って商われた、県南東部のローカル銘柄。平成初年に廃業され、ブランドは消滅している。地元でも販路は限定的だったか、現役時代の情報に乏しく、キャップコレクター諸氏の捕捉率も極めて低い。
掲載は多数の文字を並べた、賑やかなデザインの一本。コーヒー・フルーツなど、色物専用の一合瓶らしき構えだが、使い分けは不詳。今のところ200cc瓶は未見。
◆牛乳屋さんから金属加工メーカーへ
現在ご当地には、板金加工・主に建設車両のパーツ類成型を手掛ける(株)内山製作所さんの「館林第1工場」および「傍示塚社員寮」(現・群馬第4工場)が置かれている。
これは昭和60年、内山進氏が設立した新会社。たぶんミルクプラントの余剰地に創業後、(先代の)牛乳屋を閉じ、敷地全部を吸収の流れだろう。代替わり⇒商売替えの事例は良く見るが、機械工業への転換は珍しいケースだ。
進氏は過去、トラックメーカーの協力企業や大手機械メーカーに勤め、エンジン生産・設備設計の技術を習得、独立起業。近年成長著しい様子が伝わる。
― 参考情報 ―
企業紹介 株式会社 内山製作所 (きりしん経営情報-2013 vol.7) ※消滅
建設用部品の5割増産に向け溶接ロボを追加導入 (ロボナブル) ※閉鎖
生産設備を再編 新工場などに7億円投資 (日本経済新聞)