下仁田酪農牛乳下仁田酪農牛乳

(記事下段)

下仁田酪農牛乳

下仁田酪農業協同組合
群馬県甘楽郡下仁田町大字下仁田415-3
石塚硝子製・正200cc側面陽刻
昭和40年代中期〜50年代中期

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戦後およそ60年に渡って商われた、県西部の農系ブランド。組合員の減少と採算悪化により、平成24年に市乳事業より撤退され組合は解散、「下仁田」銘は消滅した。主要な販路は榛名酪連(榛名牛乳)が継承したようだ。

掲載は昭和40〜50年代に流通の一本。SDFはShimonita Dairy Farmの略だろうか。後継の最終世代瓶装はだいぶ様変わりしている。(⇒下仁田牛乳!/ミルクおやじ@twitter)

牛乳工場の跡地には現在、旧・下仁田酪農のメンバーさんらも出資した?地場食品会社の下仁田物産が生産拠点(インター工場)を置く。

◆下仁田酪農牛乳の創始と終焉

創始は昭和32年。新農村計画の助成を受け、有志15名が酪農組合を発起し、処理場を建設。十円牛乳を売り出し周辺町村にも営業基盤を確立した。一帯はコンニャク芋の産地として良く知られる。組合員には牛飼いと蒟蒻畑の兼業者が多かったらしい。

昭和48年時点で学乳・宅配・小売を通じ牛乳日配2万本、組合員25名・乳牛250頭の陣容と伝わる。しかし最盛期を過ぎ、晩年メンバーは3戸まで減少。昨今の熾烈な価格競争には耐えられず、組合運営の継続を断念されたという。

― 参考情報 ―
下仁田酪農協の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
下仁田酪農協 (乳業探訪記)
下仁田酪農が操業停止 (上毛新聞ニュース)
下仁田酪農業協同組合 事業停止 (JC-NET)
オーイズミグループが下仁田物産を子会社化 (グリーンべると)


設立> 昭和32年、下仁田酪農組合として
昭39〜48> 下仁田酪農組合/群馬県甘楽郡下仁田町615
昭50〜平04> 下仁田酪農業協同組合/群馬県甘楽郡下仁田町大字下仁田415-3
平13〜20> 同上/群馬県甘楽郡下仁田町馬山5954
電話帳掲載> 同上 ※平成19年時点
解散・廃業> 平成24年
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑]・[食糧年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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