塚崎牛乳 (1)塚崎牛乳 (1) 塚崎牛乳 (2)塚崎牛乳 (2)
塚崎牛乳 (1)

塚崎牛乳店(本間牧場)
新潟県佐渡郡佐和田町大字八幡2037
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和40年代中期〜後期
塚崎牛乳 (2)

塚崎牛乳店(塚崎牧場)
新潟県佐渡郡佐和田町大字八幡2037
山村硝子製・正200cc側面陽刻
昭和50〜60年代

およそ90年間に渡って商われた、佐渡のローカル銘柄。立地は島のくびれの西側・真野湾にほど近いところ。「塚崎」の名乗りは、所在の古い地名による。

島内に長く残った個人経営のメーカーとして、飯田牛乳(佐和田町)、伊藤牛乳(両津市)、五島牛乳(真野町)さんに並ぶ希少な老舗だったが、平成9年頃に廃業され、ブランドは消滅。販路は昔馴染みの宅配がメインだったらしく、情報はあまり多くない。

◆乳牛飼育の先達・本間与十郎氏

事の起こりは明治42年。二宮村の本間与十郎氏がホルスタイン種を導入し、村の酪農に先鞭をつけた。

氏は地元の農会長や村会議員、また佐渡郡搾乳牛組合長ほか内外の要職に就き、畜産の指導・奨励を行った名士である。

本項乳業を創始したのは、家業を継いだ二男の丹次氏。隣村の八幡村・国府川に面した塚崎という場所に牧場を拓き、本格的な搾乳販売に着手。恐らく大正初期の話と思われる。


画像右:八幡塚崎・精養舎(本間丹治氏)の広告(明治末期〜大正期)…草創期は「精養舎」の屋号を名乗った。[佐和田町史 通史編3]より。

八幡塚崎・精養舎(本間丹治氏)の広告(明治末期〜大正期)

◆佐和田町の酪農・ミルクプラントについて

昭和29年、八幡村や二宮村を含む4町村が合併、佐和田町が成立(現・佐渡市)。この時分の町内には塚崎牛乳のほか、二宮村酪農組合(飯田牛乳)、小杉牛乳、中川牛乳の計4軒が操業。平成期まで塚崎・飯田コンビは健在だった。

いっぽう昭和60年の130頭をささやかなピークに、乳牛飼養は衰退。平成16年の大合併で佐渡市となったため、佐和田地区に限った現況は不明。今は肉用牛が優勢のようだ。

なお、両津市(旧・加茂村)にあった同姓の本間牛乳(愛康舎)さんと、格別の縁は無い。佐渡の本間家は鎌倉時代の守護代・本間能久が祖。島で一番多い苗字という。

― 関連情報 ―
塚崎牧場の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
これぞ牛乳キャップでございます (ジャンボフェニックス)
がんばっています (目指せ!ゼロウエイストな暮らし)


創業> 不明ながら明治後期〜大正初期
昭09> 本間丹次/新潟県佐渡郡八幡村
昭31〜34> 本間正人/新潟県佐渡郡八幡村八幡2037
                     ※昭和29年、八幡村は周辺3町村と合併し、佐和田町となる
昭36> 同上/新潟県佐渡郡佐和田町大字八幡2037
昭39〜48> 本間牛乳/同上
昭50〜平04> 塚崎牛乳/同上
廃業> 平成9年頃
電話帳掲載・公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。電話帳の確認は平成28年時点。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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