田口牛乳田口牛乳
田口牛乳の紙栓(昭和30年代初期〜中期)
画像上:田口牛乳の紙栓(昭和30年代初期〜中期)…掲載瓶の飲み口に嵌っていた残存品。製造者は田口朝夫氏名義だが、同時代の名簿には代表者として新松氏の名前が出ている。
田口牛乳

田口朝夫(沢海牧場)
新潟県中蒲原郡横越村沢海6881
第一硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代初期〜中期

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沿革不詳ながら、恐らく70〜80年以上の長きに渡って郡域に商われた、下越地方のローカル銘柄。かつては自家搾乳・自家処理の一貫体制も、昭和50年代に昭和乳業(新潟市本馬越)へ製造委託の業態となり、平成期にはその委託も打ち切られ、ブランドは消滅している。

掲載は往年の一本。残存キャップの標示から分かる通り、田口は創業家の姓、沢海(そうみ)は所在の地名による。たぶん狭いエリアでの戸別宅配が主流で、一般小売はあまりされていなかったと思う。そのため、現役時代を伝える情報はほとんど見当たらない。

― 関連情報 ―
田口牛乳店(OEM)の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)
同・紙栓 (碧空清乳舎)


創業>不明
昭09> 田口嘉六太/新潟県中蒲原郡横越村沢海
昭31〜36> 田口新松/新潟県中蒲原郡横越村沢海6881
昭39〜55> 田口牛乳/同上
平08> 横越村は町制施行する
自家処理撤退> 昭和56年頃、以降は製造委託
独自銘柄廃止> 平成15年前後?
電話帳掲載> 田口牛乳店/新潟県中蒲原郡横越町沢海6881 ※平成12年時点
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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