恐らくは戦後のご創業、町域に20年ほど商われた、県央のローカル銘柄。昭和49年前後に自家処理より撤退され、ブランドは消滅。以降しばらく請け売り・販社の営業が続いたかも知れない。現役時代を伝える情報に乏しく、仔細は不詳。
一帯は吉備高原に属し、近郊の消費地に近いこともあって、酪農が盛んだった。平成16年に賀陽町と合併して吉備中央町となった今も、約1,100頭の乳牛を擁する。
かつては加茂川町営牧場(ストックファーム)が運用されており、平成期に観光面の整備も進んでいた。ブラウンスイス種の導入、チーズ・アイスクリームの製販など手掛けたが、20年頃までに廃止。跡地はピオーネ(黒ブドウ)畑への転換が試みられている。
― 参考情報 ―
加茂川町ストックファーム / 加茂川町ストックファームのこころみ (岡山畜産便り)
JA岡山加茂川ぶどう部会 (備前広域農業普及指導センター)
グリーン・ツーリズムにおける体験型観光施設の運営 (岡山大学環境理工学部)
吉備中央町基本データ (グラフと統計でみる農林水産業)