沿革不詳ながら、少なくとも60〜70年以上に渡って市域に商われた、地場ミルクプラント。昭和48年前後に自家製造を中止して以降は、大手メーカーの請け売りに転じ、平成に入る頃まで営業を続けられていたようだが、現在は完全に廃業されて既に久しい。
創業家は乳業より撤退後(あるいは並行して)、何らかの工事・施工を手掛ける(株)野村システムという新会社の経営に乗り出し、後年は商売の様子ががらりと変わっていた。
しかしその新会社も今は閉じられ、猿猴川(えんこうがわ)と府中大川の合流点にあった工場・事務所跡地には、平成22年に竣工したマンション(ヴェルディ大洲)が建っている。