掛川牛乳掛川牛乳

(記事下段)

掛川牛乳

掛川牛乳(橋本牛乳店)
静岡県掛川市掛川1056
新東洋硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代中期〜後期

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往年の市域に商われた、県西部のローカル銘柄。沿革不詳ながら、旧掛川町では唯一戦前来の歴史を持つ、息の長い老舗だった。昭和45年前後に製造を中止、以降なお50〜60年代まで乳類販売を続行も、現在は廃業されて既に久しい。

請け売り時代の取り扱いは、たぶん明治とか森永の大手ブランドと思われる。後年は(有)掛川牛乳として会社法人も立っていた。いっぽう古い電話帳の掲載はずっと、経営者さんのお名前をひく「橋本牛乳店」。橋本さんちの掛川牛乳、という塩梅だろう。

掲載はかつてのオリジナル、昭和30年代に流通の一本。「牛乳は完全食」のキャッチコピーが頼もしい。滋養豊富を素直に喜ばれた、良き時代である。


創業> 不明
昭09> 橋本悦次/静岡県小笠郡掛川町194
昭29> 掛川町は市制施行する
昭31> 掛川牛乳・橋本明/静岡県掛川市掛川1056
昭34〜36> 掛川牛乳/静岡県掛川市神明町1051
昭39〜44> 同上/静岡県掛川市掛川1056
電話帳掲載> 橋本牛乳店/同上 ※昭和50年時点
自家処理撤退・独自銘柄廃止> 昭和45年前後
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料(参考文献一覧)の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます(利用上のご注意)。



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