（記事下段）

地元学校給食の定番、およそ85年間に渡って商われた、県北のローカル銘柄。生産規模は往時の鈴鹿市内でトップクラスを誇った。平成19年に自家処理を中止、ブランドは消滅。以降は大内山牛乳の販売店を営まれた。

ベンダー化に前後して（株）みやざき乳販を新規設立。平成29年に会社清算・廃業？に至る。古い屋号は所在の若松町に因む「若浦軒」。のち宮崎牛乳・宮崎牧場の呼称に変わった。

三重県下には明治〜大正時代から続いた老舗牛乳店が多く、とりわけ鈴鹿市は鎌田牧場や伊藤牧場さんなど、最盛期に10軒を超える牛舎併設の中小乳業を抱えた。その中で宮崎牧場さんは比較的新しく、大正半ば？の創業と見られる。

― 謝辞 ―
ほどほどCollectionさん掲示板にて、なら人間様・kazagasira様の投稿を参照しました。

― 関連情報 ―
宮崎牧場の紙栓 （牛乳キャップ収集家の活動ブログ） / 同・宅配受箱 （南うなみの部屋）

創業＞ 不明ながら大正期？
大15〜昭09＞ 宮崎十次郎／三重県河藝郡若松村大字南若松
昭17＞ 若松町は周辺町村と合併し、鈴鹿市となる
昭31＞ 若浦軒・宮崎肇／三重県鈴鹿市若松町
昭34〜39＞ 若浦軒／三重県鈴鹿市若松町1335-1
昭40〜60＞ 宮崎牛乳処理工場／三重県鈴鹿市南若松町中野1368
昭61〜62＞ 同上／三重県鈴鹿市若松西1-23-41
昭63〜平04＞ （有）宮崎牧場／同上
平13〜19＞ 同上／三重県鈴鹿市若松西1-21-11
電話帳掲載＞ 「宮崎牧場」「（株）みやざき乳販」
                   ／三重県鈴鹿市若松西1-23-41 ※平成19〜24年時点
自家処理撤退・独自銘柄廃止＞ 平成19年
廃業＞ 平成29年？
公式サイト＞ 未確認

処理業者名と所在地は、[商工資産信用録]・牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑]・[食糧年鑑] 各年度版による。掲載情報には各種Webサイトや書籍資料（参考文献一覧）の参照/引用、その他伝聞/推測などが含まれます（利用上のご注意）。