◆ロゴマークと瓶装の遷移
上掲の(1)(2)番瓶は大日本乳業時代、初代瓶装のグループ。(3)番以降がオハヨー乳業としての後継世代にあたる。公式サイト内の会社沿革には、瓶裏面の広告欄に後の発売となる「オハヨースーパー(牛乳)」が載っていない(3)番瓶の初期モデルが掲載されていたことがあった。
(4)番瓶から登場する可愛らしくもちょっと悪魔っぽいイラスト=パンマークの採用は昭和39年。○を二つ重ねたシンプルな社章(二つ輪マーク)はその数年後に廃止され、以降は牛乳、チーズ、ヨーグルトなど商材ごとに異なるブランドマークを用い商標の不統一が続く。しかし昭和60年、CI導入でついに旧来のロゴマークは一掃されてしまった。
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画像左:オハヨー乳業の現行統一ロゴ…さわやかな朝のブルー、みずみずしく元気な若葉、未来に伸びる「A」をイメージ。製作はデザインオフィス・シュガーポット。 |
それに伴って(5)番瓶は引退、統一ロゴ採用の青刷り瓶へ(上段の各種市乳製品の写真右端)。晩年は原材料高騰など諸事情から赤刷りの一合瓶が台頭していたが、学校給食では標準食品構成に基づき常に200cc青瓶で供給されており、市販(宅配)向けの簡素な共通キャップとは異なる昔ながらの紙栓を楽しむこともできていた。
しかし平成22年、環境への配慮と安全性向上という旗印のもと、ついにプラ栓・シュリンク包装・無地の軽量新瓶に完全移行。紙キャップも印刷瓶も駆逐された現行の瓶製品に至る。
(⇒学校給食・宅配向けのビン牛乳が変わります。/オハヨーブログ)
(⇒オハヨー牛乳、瓶を軽量化/ジャンボフェニックス)
◆可愛らしい?パンマーク引退の真相
オハヨー名物、ギリシャ神話に登場する牧羊神・パーン(Pan)をモチーフにした可愛らしいロゴマーク。正式にはパンマーク、俗にパン坊やと呼ばれることもあるらしい。
「パーン」
は羊や羊飼いを守る牧畜の神。原典では上半身は人間の男、額に二本の角を生やし下半身は山羊、という半獣半神の妖精として描かれている。手にしているのは角笛ではなく、厳密にはシュリンクス(=パンフルート)と呼ばれる葦笛(あしぶえ)なのだとか。
画像右:昭和39年誕生、コーポレートマークとして採用されたパンマーク
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乳業と縁のありそうなこの神様、イメージ的には悪くない、はずだったが…いたずら好きで人々を驚かせることからパニック(Panic)の語源になったという由来の持ち主で、オハヨー乳業が20年以上も親しまれたパンマークの続投を見合わせる理由になってしまった。
200cc瓶のパンマークは二種類が確認されている。180cc時代と同じものと、顔の輪郭・表情が微妙に異なる(簡素化された)もので、ここでは後者のデザインを掲載した。分かり易いのは葦笛の“唄口(ベック)”部分が口元に突き出していないところだろうか。