協同牛乳協同牛乳協同牛乳
協同牛乳

秋田協同乳業(株)
秋田県大館市字稲荷中岱180
日本硝子製・正180cc側面陽刻
昭和30年代初期〜中期

昭和26年、大館市内にあった三軒の農協系ミルクプラントが、共同出資により大館乳業(株)を設立。掲載の瓶は同31年、秋田協同乳業への改称後、経営不振によって昭和36年に森永乳業傘下へ収まるまでの約5年間?売り出されていた独自銘柄である。

当初は雪印乳業への譲渡を模索、「事業協定書」 調印にまで至ったが…“土壇場で一方的に破棄、他乳業との提携に踏み切った” との恨み節?が雪印の社史に書かれている。

そこで森永乳業の社史を確認すると、「(秋田協乳は)乳業の栄枯盛衰の波に押されて、経営不振に陥っていた。役員は協議の末、一、二の大メーカーに買収方を望んだが進展せず、思案の末 当社への申し入れとなった」 なんて調子でさらっと流されているのが微笑ましい。

とにかくも昭和36年、両社は全面提携に至り 「協同牛乳」 銘は廃止となった。森永側は岡山・東洋乳業のケースと同じく地元酪農民の意志を尊重し社名を変更せず、秋田協同乳業は長らく関連子会社として森永ブランドの生産を続けることになる。

平成9〜10年度に実施された乳業施設再編合理化では集約先工場のポジションにあり、秋田森永牛乳(株)などの廃止を受け生産設備を増強。武藤牛乳の委託製造なども始まる。

そして平成19年、同じく森永系列の宮城県・宮酪乳業(株)と合併し東北森永乳業(株)を設立、同社の秋田工場となり、秋田協同乳業としての社史は幕を閉じた。

― 参考情報 ―
子会社の合併による「東北森永乳業株式会社」設立に関するお知らせ (森永乳業)
秋田協同乳業と宮酪が合併 12月に「東北森永」設立 (さきがけonTheWeb)
秋田協同の牛乳キャップ (同上)


設立> 昭和26年、大館乳業(株)として
昭31> 秋田協同乳業(株)へ改称
昭34〜36> 秋田協同乳業(株)/秋田県大館市字稲荷中岱180
昭36> 森永乳業と業務提携、同社の関連小会社となる
昭40> 同上/秋田県北秋田郡稲荷中岱 ※住所誤記?
昭43〜50> 同上/秋田県大館市北神明町9-7
昭56〜平04> 同上/秋田県北秋田郡田代町岩瀬字上軽石野38-1
平10> 乳業施設再編合理化により、工場設備を増強
平19> 宮酪乳業(株)と合併し東北森永乳業(株)を設立、同社の秋田工場となる
電話帳掲載> 秋田協同乳業(株)/秋田県大館市岩瀬字上軽石野38-1
銘柄廃止> 昭和36年
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。
創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成19年時点。



漂流乳業