ヘルス乳業ヘルス乳業

(記事下段)

ヘルス乳業

ヘルス乳業
沖縄県南風原村新川163
石塚硝子製・正180cc側面陽刻
昭和40年代初期

操業わずか2年、地元のガラスびん収集家、向名館(こうめいかん)・名護氏のご尽力により その輪郭がようやく見えてきた、幻の牛乳…とでもいうべき沖縄のローカルブランド。

長らく来歴の不明瞭な銘柄で、昭和48年時点の [全国乳業年鑑] 名簿上には既に掲載がなく、40年代中期の廃業らしいこと以外は全く事実関係を辿れなかった一本。返還前の超短期営業で、近隣在住の方の記憶にすら殆ど残っていない…だろう。

発足は昭和42年前後、もとは県下複数の事業者が殺菌・瓶詰め工場として共同運営していた 「南新乳業」 の施設一切を、搾乳専業だった別の酪農家さんが買い取る形で 「ヘルス」 銘が誕生する。しかし経営は長続きせず同45年前後には廃業、跡地は間もなく地元の紙器加工メーカーさんが引き受け、印刷/紙器組立工場に建て替わってしまった。

更に現在はその工場も別の場所へ転出し、区画整理によって当該エリアは道路となったため、往時の番地自体が抹消され住所そのものが現存しない。

「南新乳業」 さんは昭和37年の創立で、その参画者には まだ自社ミルクプラントを持っていなかったベスト牛乳(当時は「真志喜牛乳」の商い)さんも含まれていたらしい。各社の創廃年次について正確に把握することは難しく、なお数年以上の誤差を含む可能性がある。

掲載の 「ヘルス乳業」 瓶はその打刻様式から昭和43年以降の出来と見込まれ、想定される営業期間には合致している。ヘルスならば綴りは “Health”。ところが “HSN” というのは…中途半端なローマ字略称なのか?経営者さんの苗字を挟み込んだようにも解釈できるらしい。

― 謝辞 ―
ヘルス乳業さんの仔細につき、向名館(こうめいかん)・名護様よりご教授頂きました。


設立> 昭和41〜42年頃、南新乳業の工場施設を買い上げ・操業開始
          住所:沖縄県南風原村新川163
電話帳掲載・公式サイト> 未確認
廃業> 昭和44〜45年頃

所在地など諸情報は名護氏の調べによる。電話帳掲載の確認は平成20年時点。



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