大手紙器加工メーカーに保存されていた昭和30年代初期の牛乳キャップより、創業当初は「江南牛乳」銘の商いであったことが分かっている。同38年前後に商号と主銘柄を「和田牛乳」に切り替えて以降も、2つのブランドが併売されていたようすだ。
経営者の交代(買収?)があったのか、それとも単に名前を変えただけのことなのか…昭和40年代中期に廃業して以降の変遷を含め、仔細は不明である。
<Wada牛乳>の丸い商標が独創的で目を引く掲載瓶は、デザインから推すに(色物や加工乳を含む)牛乳と、乳酸菌飲料タイプの“自称ヨーグルト”を詰めていた統一瓶装だろう。当時は後の表示公正規約が定める
「専用瓶」「兼用瓶」
ルールは存在せず、大多数の乳業が単一瓶装にて、ポリフードの色を変えることで商品を区別させていた。
「ヨーグルト」を謳う独特なロゴタイプは、他乳業にも散見される。恐らく同一専業メーカーの濃縮原液買入れ、各々自社工場で希釈瓶詰め販売の商流、ゆえに末端各社が横断的に使用していたもの…と推測している。(⇒特集―135ccヨーグルト瓶)