串間牛乳串間牛乳

(記事下段)

串間牛乳

串間市酪農業協同組合
宮崎県串間市大字西方4-281
広島硝子工業製・正180cc側面陽刻
昭和30年代後期

串間市内の酪農家が中心となって起業した南国乳業(南国牛乳)から、経営方針の対立により一部メンバーが分派独立、昭和32年に勃興した酪農組合の市乳ブランドである。処理施設は(恐らく組合長として参画した)酪農家の持つ既存工場が継承された。

“酪”の字を円形の中心に据えるトレードマークは良くある手のものだが、串間の“く”の字を両サイドに配するとんがったデザインはちょっと珍しい。正面から見た牛の顔を記号化したのだろう。

南国乳業は経営の行き詰まりから間もなく廃業、関係者により農事組合法人・福島酪農組合が結成された。一方で串間酪農も芳しい成果を挙げることができず、県酪連などから生産者団体一本化要請の圧力が強まり、昭和42年に各組合は事業を停止、解散。大同合併し串間酪農業協同組合が新生発足するに至った。

旧・串間酪農の工場はもとの所有者である個人の手に戻り、しばらくは乳酸菌飲料などを生産していたが、間もなく雪印(メグミルク)の販売店へ転進されている。新しい串間酪農はミルクプラント経営を行わず生産者団体として専念されており、「串間牛乳」銘は廃止となった。


昭31> 津江久道/宮崎県串間市福島西方4281
設立> 昭和32年、串間市酪農業協同組合として
昭34〜42> 串間酪農/宮崎県串間市大字西方4-281
昭43> 津江健二/宮崎県串間市大字西方4281 ※「乳酸菌飲料工場」として
電話帳掲載> メグミルク津江牛乳販売店/宮崎県串間市大字西方4281
                   串間酪農業協同組合/宮崎県串間市大字串間811
銘柄廃止> 昭和43年前後
公式サイト> 未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成19年時点。



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