もとは戦時国策色の強い「精麦」(白米と大麦の混合食、いわゆる「麦ご飯」)工場として発足した食品会社さん。終戦と同時に経営多角化を期して乳業へ参画、掲載の銘柄を商い始めた。
牛乳瓶の宣伝欄に異業種・畑違いの商品が登場するのは珍しい。「五福醤油」
は地元・博多の醸造元。既にブランドは廃止されているが、今もタケシゲ醤油と名を変えて商いは続いている。
八女糧食さんは当時、乳業とともに製パン分野にも進出しており、原料として小麦を卸すこともあったのか…相手が醤油だけに
「麦」 繋がりがあったとしてもおかしくはない?だろう。
(⇒会社概要/大陽製粉公式サイト)
昭和35年の本社移転・改称・不採算事業の整理に伴い、乳業から撤退され銘柄は消滅。以降も製粉会社としては現役の組織
「大陽製粉株式会社」 である。
八女郡にはかつて 「八女酪農業協同組合」
が存在しており、掲載の瓶はもしかすると農協サイドの銘柄であった可能性もあるが…仔細を掴むことができなかった。
異業種広告瓶としては、同県・田中ミルクプラントの「筑後牛乳」も。こちらはごく最近までご当地に健在であった地酒
「栄世菊」
が宣伝されており、なんとも不思議な感じの瓶である。