八女牛乳八女牛乳

(記事下段)

八女牛乳

八女糧食(株)⇒太陽製粉(株)
福岡県八女郡豊岡村本分3375
石塚硝子製・市乳180c.c.底面陽刻
昭和30年代初期

もとは戦時国策色の強い「精麦」(白米と大麦の混合食、いわゆる「麦ご飯」)工場として発足した食品会社さん。終戦と同時に経営多角化を期して乳業へ参画、掲載の銘柄を商い始めた。

牛乳瓶の宣伝欄に異業種・畑違いの商品が登場するのは珍しい。「五福醤油」 は地元・博多の醸造元。既にブランドは廃止されているが、今もタケシゲ醤油と名を変えて商いは続いている。

八女糧食さんは当時、乳業とともに製パン分野にも進出しており、原料として小麦を卸すこともあったのか…相手が醤油だけに 「麦」 繋がりがあったとしてもおかしくはない?だろう。
(⇒会社概要/大陽製粉公式サイト)

昭和35年の本社移転・改称・不採算事業の整理に伴い、乳業から撤退され銘柄は消滅。以降も製粉会社としては現役の組織 「大陽製粉株式会社」 である。

八女郡にはかつて 「八女酪農業協同組合」 が存在しており、掲載の瓶はもしかすると農協サイドの銘柄であった可能性もあるが…仔細を掴むことができなかった。

異業種広告瓶としては、同県・田中ミルクプラントの「筑後牛乳」も。こちらはごく最近までご当地に健在であった地酒 「栄世菊」 が宣伝されており、なんとも不思議な感じの瓶である。


設立> 昭和18年、八女精麦(有)として
市乳事業開始> 昭和20年、同時に八女糧食(有)へ改称
昭23> 八女糧食(株)へ改組
昭34> 八女糧食(株)/福岡県八女郡豊岡村本分3375
昭35> 大陽製粉(株)へ改称、本社移転、市乳事業から撤退
電話帳掲載> 大陽製粉(株)/福岡県福岡市中央区那の津4丁目2-22
銘柄廃止> 昭和35年頃
公式サイト> http://www.taiyomil.com/

処理業者名と所在地は、食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。
創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成19年時点。



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