片平牛乳片平牛乳

底面に打刻された西暦の4桁から、昭和31年の製瓶である。細口の牛乳瓶は戦前〜前後まで広範に利用されたが、その殆どは王冠/機械栓。一合詰・細口長身・印刷瓶で、かつ小口径の紙栓を採用したタイプは非常に珍しい。

耐久性と洗浄の便、数年後に施行される計量法の改正で現在のような広口(中口)瓶が一気に台頭する過渡期だ。この瓶が製造された当時も既にマイナーな瓶装であったと推測している。

「空きビンは腰掛の下にお置き下さい」 の文言は、駅売りの牛乳瓶ゆえ?列車が戻って来てから座席の下をさらって回収していたのだろう。

長らく出自が不明瞭な瓶であったが、かつて浅草に処理工場を有した業者さんのブランドあることを、大手紙器加工メーカーに保存されていた当時の牛乳キャップなどから確認。昭和30年代極初期の廃業と思われる。

片平牛乳

片平食品(株)
東京都台東区浅草芝崎町1-8
徳永硝子S31年製・市乳180c.c.底面陰刻
昭和30年代初期

創業> 不明
昭31> 片平食品(株)/東京都台東区浅草芝崎町1-8
当時の紙栓の標示> 同上/東京都台東区浅草柴崎町1-8 ※芝崎の間違い?
電話帳掲載・公式サイト> 未確認
廃業> 昭和30年代初期

処理業者名と所在地は、日本乳製品協会 [日本乳業年鑑] 各年度版などによる。
創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成19年時点。



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