ジェルシー牛乳ジェルシー牛乳 ジェルシー牛乳 (コップ)
ジェルシー牛乳

寺山ジェルシー農園⇒(有)寺山ジェルシー
埼玉県川越市大字寺山152
第一硝子製・市乳180c.c.底面陰刻
昭和30年代初期
ジェルシー牛乳 (コップ)

寺山ジェルシー農園⇒(有)寺山ジェルシー
埼玉県川越市大字寺山152
打刻なし
昭和30年代初期

ジェルシーはJersey(ジャージー)種の旧い読み方、ヴィスコライズド(Viscolized)なる処理法は完全均質ではなく “部分均質” のニュアンスを持つこともあるようだが、一般的にホモゲナイズドと同義らしい。いずれにしても馴染みの薄いキーワードがてんこ盛りである。

組織は存続も自家搾乳・自社銘柄を廃止され、現在は明治牛乳の販売店さんとなっている。

平成5年頃、現地を直接訪ねたことがあった。インターネットなど知らない時代、電話帳で珍しい名前の乳業を見つけ…西武線・本川越駅から市街地図を片手に30分も歩いただろうか? 川越市内にはまだ多くのホーロー看板が残っていたが、青緑色にジェルシー銘のオレンジが鮮烈なそれらの看板はいずれも隅に追いやられ、実際に売っているお店が見当たらない。

嫌な予感を抱きつつようやく目的の場所へ辿り着くと、牛舎だったと思しき敷地は駐車場となり、牛一匹の姿も確認できず…そのとき既に、自社銘柄は廃止されていた記憶がある。

関連性は不詳ながら、かつて狭山市には同じく「ジェルシー農園」を名乗り同銘「ジェルシー牛乳」を商う業者さんが存在し、乳業誌史には 「狭山ジェルシー」 なる呼称で登場する。本家と分家のような何らかの繋がりがあったとすれば、瓶装は川越も狭山も同じであったろうと思う。

狭山側の拠点は昭和40年頃に施設が売却され埼玉明治牛乳(株)の処理場へ転換、同60年代まで明治ブランド製品の生産を続けていたようすだ。

― 参考情報 ―
寺山ジェルシーの情報 (ごった煮) / 寺山ジェルシーの紙栓 (牛乳キャップとは?)
埼玉明治牛乳の紙栓 (牛乳キャップ収集家の活動ブログ)


■寺山ジェルシー(川越)
創業> 不明ながら明治期?
※川越の市制施行(大正11年)を記念するジェルシー農園名のチラシが存在
昭09> 弓場疇夫/埼玉県入間郡山田村福田
昭30> 山田村は川越市に編入される
昭31> 寺山ジェルシー農園・弓場一郎/埼玉県川越市大字寺山152
昭34〜36> 寺山ジェルシー農園/同上
昭39> (限)ジェルシー農園/同上
昭40> (限)寺山ジェルシー農園/同上
昭43〜46> (有)ジェルシー農園/同上
昭50〜平04> (有)寺山ジェルシー/同上
電話帳掲載> 明治牛乳寺山ジェルシー/埼玉県川越市寺山152
銘柄廃止> 平成5年頃?
公式サイト> 未確認

■狭山ジェルシー(狭山)
創業> 不明
昭09> 沼崎榮吉/埼玉県入間郡水富村広廣瀬
昭29> 水富村は周辺町村と合併して狭山市となる
昭31> ジェルシー牛乳・沼崎栄吉/埼玉県狭山市大字上広瀬7
昭34〜36> ジェルシー牛乳/同上
昭39> (株)ジェルシー農園/同上
昭40〜60> 埼玉明治牛乳(株)/同上
電話帳掲載・公式サイト> 狭山ジェルシーとしては未確認
銘柄廃止> 昭和40年前後?
工場閉鎖> 昭和62年前後?

処理業者名と所在地は、牛乳新聞社「大日本牛乳史」・全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成19年時点。



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