クミアイ牛乳(三笠組合)クミアイ牛乳(三笠組合)

(記事下段)

クミアイ牛乳(三笠組合)

(株)三笠組合ミルクプラント
北海道三笠市若松町13-74
広島硝子工業製・正200cc側面陽刻
昭和45〜50年頃

炭鉱業全盛の往時に栄えた三笠の地場銘柄。市内唯一のミルクプラントであったが、炭鉱の閉鎖・撤退相次ぎ街の人口は激減、昭和50年代初期に廃業された。なにしろ昭和45年からの5年間だけで住民が1万5千人も減ってしまっている。さすがにどうにもできない状況だっただろう。

事業者は「(株)三笠組合」という、ちょっと珍しい名乗り。地元の酪農組合かと思われたが該当組織は見当たらず、法人名や地域柄からすると三笠市民生活協同組合(昭和30年設立)の出資会社/グループ企業だった可能性もありそうだ。

現住所は「よつ葉牛乳空知販売所」として電話帳に掲載されており、三笠組合時代との繋がりは不明ながら、とにかくも営業は継続されているようす。

もとより炭鉱町には労働者とその家族の需要を満たすための独自ミルクプラント立ち上げ例が数多くあり、福利厚生事業の位置付けで、秋田には健康保険組合が運営していた乳業すら存在した。もし地域生協が母体であれば自らの販売店舗網に商品を乗せることも容易で、合理的な展開ではあっただろう。

ただ、販路や生産量は著しく限定されるうえ、炭鉱衰退にともなう早期の廃業が多く、滅多に牛乳瓶の現物は見つからない。漂流乳業掲載の“炭鉱銘柄”としては、福岡・日鉄ミルク(日鉄二瀬炭鉱・西田産業)のみをかろうじて捕捉している。


創業> 不明
昭31> 田屋万次郎/北海道空知郡三笠町字三笠319
昭32> 三笠町は市制施行して三笠市となる
昭34〜36> (株)三笠組合ミルクプラント/北海道三笠市三笠319
昭40> (株)三笠組合処理工場/同上
昭43〜50> (株)三笠組合ミルクプラント/北海道三笠市若松町13-7
廃業> 昭和50年代初期
電話帳掲載> 「よつ葉牛乳空知販売所」「藤根治療院」/同上
公式サイト> 三笠組合としては未確認

処理業者名と所在地は、全国飲用牛乳協会 [牛乳年鑑1957年版]・食糧タイムス社 [全国乳業年鑑] 各年度版による。創業年等の一部情報は公式サイト他からの引用あり。電話帳掲載の確認は平成23年時点。



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