二段構えになった飲み口の形状は、大型王冠栓仕様ビンの特徴。昭和30〜40年代、主に乳飲料やジュース類の容器として広く流通していた。紙栓を想定した瓶のように、開口部の内径には段差がない。丸瓶や六角瓶のバリエーション、高さや直径などは通常の牛乳瓶と同じである。
(⇒牛乳瓶の全体形状/開口部形状の種類と変遷について)
掲載はいずれも倉敷市内の清涼飲料水メーカーさんによるもので、厳密に分類すれば
「牛乳瓶」
ではないのだが、往時の関連資料として参考までに掲載した。
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とはいえ、日本食品工業の瓶には底部に
「市乳」の打刻が認められる。左掲の通り、“蜂蜜牛乳”
や “りんご牛乳”
などの紙ラベルを肩口に貼り付け、乳飲料を詰めて売っていたものらしい。
画像左:日本食品工業の瓶に残存していた紙ラベル(蜂蜜牛乳)
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“日食”ブランドは六角瓶・八角瓶を含め複数の在庫が手元にあるが、「市乳」打刻を伴う瓶はごく僅か。他社が用いていた大型王冠栓仕様ビンにも現時点で類例を確認できず、かなりイレギュラーなケースではないだろうか。製造元は既に廃業されているようすで、現況仔細は不明。
今もご当地で商いを続ける倉敷鉱泉さん。果たして
“アオイミルク”
とはどんな飲み物だったのか?…残念ながら現在はラムネと調味料の生産販売が主体となっており、上掲のような一合瓶は廃止されて久しい感じである。(⇒会社概要/倉敷鉱泉株式会社)
特集-りんご牛乳の項にも関連する瓶を多く掲載しているので、合わせてご覧頂きたい。